日本酒漂流記〜産土〜

熊本県

産土
〜香子

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

こんにちは、日本酒を
こよなく愛する
酒好きしょーたです!🍶✨

今回は
熊本県の大人気銘柄で
入手困難になっている一本

その魅力をたっぷり紹介します✏️

花の香酒造HPより引用

⚫️花の香酒造のスペック

創業と歴史


熊本県玉名郡和水町に
1902年誕生した花の香酒造

ブランド名も「花の香」として展開を開始

2020年頃に蔵元・神田清隆氏が
“真の地酒”を求める中で
従来のブランドと自身の目指す方向性に
乖離を感じる

フランスのワイン産地で
体感した“テロワール”の哲学に衝撃を受け
日本酒においても“土地の味”を表現する
必要性を痛感

2021年
新ブランド「産土(うぶすな)」を
掲げて再始動


◆ 和水町という風土

⚫️蔵がある和水町(なごみまち)は
熊本県北部に位置する田園地帯

⚫️周囲は山々に囲まれ
日中と夜間の寒暖差が大きく
酒米や発酵に適した気候

⚫️弥生時代の遺跡や
菊池川水系の自然豊かな環境が残る
“土地の記憶”に満ちた地域

「自然に委ね、土地の風土に逆らわない酒」

という思想のもと
花の香酒造は和水町の環境と共に
テロワール日本酒の最前線を走っている

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

水の都熊本で
美味しい酒造り⛰️

考えただけで心躍ります☺️



六代目蔵元・神田 清隆 氏


花の香酒造の6代目であり
蔵の改革を自ら推し進めた中心人物

山口県の旭酒造(獺祭)で修行経験を持つ
実力派の醸造家

花の香酒造の改革を託され
蔵の再建を技術面で支えるキーマン

神田氏は
農家と共に熊本の在来品種
「穂増」や「香子」等を復活栽培し
無農薬・無施肥の自然農法を導入

「産土の酒は
“醸さず、導く。」

という哲学のもと
自然発酵や微発泡の魅力を引き出すため
酵母添加を行わない設計や
瓶内発酵の管理に情熱を注ぐ


定番商品


産土はあくまで“自然とともに醸す”ことを
大切にしているため
明確に「通年販売の定番酒」というものはない

3種のシリーズの中心軸として
リリースしている

⚫️山田錦
産土のスタンダードともいえる1本

通年に近い形でリリース
されていることが多く
産土ファンのエントリーボトル
としても人気

⚫️穂増
復活栽培された希少米

やや限定性が高いが
毎年リリースされており
実質定番化している

⚫️香子※今回紹介
復活栽培された希少米

春〜初夏の定番季節商品として
多くのファンに愛されています

今回は
夏季限定で販売されている

産土
〜香子〜
こちらのレビューをしていきたいと思う!

⚫️産土香子(五農醸 )
のラベル


「香子」と書いて“かばしこ”と読む
鮮やかなレッドラベル!!!🔥

ワインボトルのような
エレガントで可憐な筆文字が印象的🤩

このラベルには自然界の菌や微生物達を
モチーフにしており
神田氏自身がが手掛けたものである✏️

裏ラベルには産土の仕上げの過程が
ヒエラルキーにより示されており🔺

工程が多ければ裏のラベルが白く印字され
【〜農醸】の〜数字が大きくなる

ちなみに今回は五農醸であり
菊池川流域産米/無農薬/無肥料/きもと/木桶

このデザインが裏に白く
印字されている

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

産土のラベルが本当にオシャレ✨

一目では日本酒には
思えない‥💦

 ⚫️


開けようとしたら
天井まで吹き飛んだ酒蓋‼️

グラスに注いだ瞬間に
きめ細かな泡が目立ちます🥂

ガス感は強くシュワシュワと抜けた後🫧

ふくよかな旨味と
木桶の酸味が特徴的に感じます

飲み進めていくと
温度変化による影響もあり
お米を炒ったような少し
香ばしい香りも👃

ハイスペックで
香り高いモダンな一杯🥂

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

抽選販売をなんとか
勝ち取りました!

オンラインショップや酒屋は
どこもすぐに売り切れ🫢

頑張って手に入れた
お酒ってこともあり
美味しさ倍増です‥😢

米:香子(五農醸)
精米歩合:非公開
アルコール分:13度

⚫️相性良いペアリング

今回飲んだ
産土〜香子〜

乾杯酒や
単体としても楽しめる

満足感のある一杯で
飲むならこのままでも十分かも‥

やや酸味があるソース食べるや
野菜スティック
魚のフリットと相性良い

熊本県の食材やグルメに
合わせるとしたら
桃太郎トマト


解説:熊本県では
特に八代市・宇城市・益城町・阿蘇エリア
などで広く栽培

日照時間が長く
阿蘇山系の伏流水が豊富

さらに
寒暖差が大きく糖度が上がりやすく
トマトのための土壌管理技術が進んでいる
(連作障害対策)

こうした理由から
熊本のトマトは全国の市場でブランド化
されるほどの品質を誇る


【オススメレシピ】
トマトとサワークリームの冷奴風

🍅材料(2人分)

材料分量
絹ごし豆腐1丁(150〜200g)
熊本県産トマト(またはミニトマト)1個(またはミニトマト4〜5個)
サワークリーム(メイトー90gなど)大さじ2(約30g)
オリーブオイル小さじ2
塩(岩塩などがおすすめ)少々
黒こしょう(お好みで)少々
バジル or 大葉(トッピング用)適量

👩‍🍳作り方

1.豆腐の水切りをする(時短OK)

キッチンペーパーで軽く包み重石を乗せ
5分ほど置いて水分をとる


2.トマトをカットする

通常のトマトなら1cm角
ミニトマトなら半分または4等分に


3.盛り付ける

豆腐を皿に置きその上にトマトをのせる
中央にサワークリームをふわっとトッピング


4.味付け&仕上げ

オリーブオイルを全体にまわしかける
塩をパラパラとふり
仕上げに黒こしょうをひとふり
〜バジルや大葉はお好みで〜
完成✨


おがしょの晩酌

今回は
目春🐟が売っており
3枚おろしにし一口大にカット

軽く塩胡椒で味付け
フリットにして

サワークリームのニンニクソースで
さっぱりと食べました!

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

産土の酸味と
サワークリームの爽やかさが
ベストマッチ!!!

この組み合わせは
是非試してほしい🍶


くぅぅぅう〜最高!!

⚫️ワンポイントコラム
「テロワール日本酒」
という考え方

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

神田氏の推奨する
テロワール日本酒
そもそもテロワールって?

今日のコラムを読めばきっと
産土を買ってみたくなるはず😀

◾️テロワールとは‥

一言で言うと
「土地の個性が味に表れる」という考え方

フランス語で「大地」「土地」を
意味する言葉で

もともとはワインの世界
使われていた専門用語

近年では
日本酒・チーズ・お茶・コーヒーなどにも
広く使われるようになっている

◾️「テロワール」の構成要素

テロワールには
以下のような土地・環境・人の要素が含まれる

要素内容日本酒に置き換えると…
土壌ミネラル・水はけ・栄養米の栽培に影響(熊本の火山灰土壌など)
気候気温・日照・降雨米の成熟度・酸味や糖度の形成に影響
地形斜面・標高・風通し冷暖の差 → 発酵環境に影響
生物微生物・菌・植生蔵付き酵母・自然発酵の個性につながる
栽培・醸造の技術・思想杜氏の哲学や酒造りのスタイル


◾️日本酒におけるテロワール

昔の日本酒は
「名水・名米」があればどこでも似たような酒が作れるとされてきた

しかし近年では
“その土地ならではの味わい”を目指す酒蔵
増えている

例えば
新政酒造(秋田)や仙禽(栃木)など:
米の自社栽培・酵母非添加・
超地元密着型酒造り

こうした蔵はテロワールを重視することで
土地の風景が見える日本酒」を
生み出している

◾️まとめ/神田氏のテロワール

神田氏のテロワールは以下の
3つの層で成り立つ

① 土地|和水町の気候・地形・水系
→ “発酵が自然に進む
”環境を最大限活かす

② 米|熊本の在来品種
「穂増」「香子」の復活

→ “その土地の米でなければ
出ない味”がある

③ 醸し|自然酵母 × 火入れ・
濾過なし × 瓶内発酵

→ “土地の時間と
香りを閉じ込める”ような酒

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

このお酒は阿蘇の
伏流水で仕込んだのか…

この酸味はあの酒蔵の菌の酸味
言ってみれば
「土地の味、風土の翻訳」🍶✨

飲んだ瞬間
熊本の山の空気や
朝霧の田んぼが見えたら
──それが、テロワールの力💪


※産土は入手困難で
ネットでは高価で取引されています

今回のリンクは
ペアリングでソースの紹介にしてます✨

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