日本酒漂流記〜甍〜

長野県


〜銀・藍〜

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

こんにちは、酒好しょーたです。
日本酒ライフ楽しんで
いますでしょうか?🍶

今日は酒屋で見つけた
「いちばん新しい日本酒蔵」
キャッチーなポップを
見つけたので
紹介したいと思います✏️

⚫️のスペック

“酒米の村”に初の酒蔵が誕生
長野県北安曇野郡松川村に
2024年誕生した「甍酒蔵」

北アルプスを望むこの美しい村は
県内でも指折りの酒米の産地
これまで酒蔵が存在しなかった
この土地での酒造りは

まさに“地酒の地産地消”の新たな幕開け
地域の水と米を最大限に活かした挑戦


◆ 田中勝巳氏が醸す、新時代の酒
甍酒造を率いるのは
かの有名な「大信州酒造」で
醸造統括を務めた田中勝己氏

田中氏は
「全国新酒鑑評会金賞常連」の
実力者でありながら
“愛感謝仕込み”の理念で
日本酒の本質と真摯に向き合ってきた杜氏

そんな田中氏が自らの理想を
形にするべく立ち上げたのが
この「甍酒蔵」なのです

甍酒蔵では
大信州酒造の経験を活かし
少量生産で高品質な日本酒として
注目を集めている

◆ 甍酒蔵の商品ラインナップ
甍酒蔵株式会社の日本酒は
松川村産の酒米と北アルプスの
超軟水を活かし
無農薬米を用いた丁寧な造りが特徴

代表的な商品は「銀シリーズ」と呼ばれる
ラインナップで
主に以下の3種類が展開されている

⚫️甍銀・紅(ぎんべに)
⚫️甍銀・藍(ぎんあい)
⚫️甍銀・黒(ぎんくろ)



今回は

〜銀・藍〜

こちらのレビューをしていきたいと思う!

⚫️甍銀・藍のラベル


ラベルの表紙には
甍のロゴがシンプルに描かれている

〜甍のロゴ〜
伝統的な日本建築の屋根(甍)を
モチーフにしている


余計な装飾を省いて
余白を活かしたミニマルなデザイン

和の雰囲気もありつつ
バリエーション毎にカラーも変わり
異なる印象を感じることができる

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

甍のロゴの屋根上の丸の形は
日の出…?🤔
杉玉…?🤔
何を表しているのか……
誰か教えてください笑

 ⚫️


控えめで上品な香り

微かなガス感があり
メロンのニュアンス漂わせる
上品なお米の甘みを感じます

綺麗で雑味は少ないが満足感もある
スッと切れていく感覚は
柔らかい水を使用してつくっているためか
余韻は短く非常に飲みやすい

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

上品な香り🍶
冷酒で飲んだ時の透明感は
今まで飲んだお酒の中でも
5本の指に入るレベル!😳

米:原料米に松川村産の
 ひとごこちを使用
精米歩合:非公開
アルコール分:15度

⚫️マリアージュ


今回飲んだ
甍銀・藍
フレッシュドライで
瑞々しい嫌味の全くないお酒

白身魚のお造りや
貝類の酒蒸し
おひたし、胡麻和えのような
優しい味の前菜と
一緒に楽しめそうなお酒

長野県の食材やグルメに
合わせるとしたら
信州そば


解説:信州そばとは
長野県で栽培されたそばの実を使い
長野県内で製粉・製麺されたものを指す

豊かな自然、澄んだ空気、清らかな水
特に、昼夜の寒暖差が大きい信州の環境が
そばの実に甘みと香りをぎゅっと閉じ込める

「シンプルだからこそ、誤魔化しがきかない。」

そんなそば文化を
信州の人々は何百年も大切に育んできた
冷たいそばをすする瞬間

そこには信州の風、山、清流
自然のすべてが詰まっている

すっきりとキレのある辛口酒を一緒に味わうと
そばの香りがより鮮明に立ち上がり
食後感もとても爽やかになる

信州そばと、日本酒
素晴らしい相乗効果!!

              長野県公式観光HPより引用

おがしょの晩酌

今回
冷奴
かぼちゃの煮物
とともにペアリング

冷奴

豆腐の水気を十分に切り
わさびの野沢菜だし昆布
を乗せるだけの
シンプル料理

ピリッとさっぱり相性よし

かぼちゃの煮物

①かぼちゃを一口大サイズにカット
油で炒め少し焼き目をつけ
鍋に水をはり中火にして
かぼちゃに火が通るまで煮る

②水200mlに対して
砂糖・白だし・醤油・みりん
 (小1:大2:大2:大1)
塩ひとつまみ
を入れ落とし蓋をし
再度5分程度弱火で煮込みます

汁を捨て
水分を飛ばすように
弱火で炒めれば完成

ホクホクのかぼちゃで
日本酒との相性も良いです!
                          @haru_recipeさん参考

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

地のものや
家庭料理で合わせると
ホッと落ち着くような味わいで
ずっと飲んでいられるなー🍶


くぅぅぅう〜最高!!

⚫️ワンポイントコラム
なぜ甍酒蔵という新しい酒蔵が作れたのか?

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

前回
稲とアガベのブログのコラムで紹介しましたが
現在、日本では
新規の清酒製造免許の取得は
原則として不可能🫨🫨

…ではどうやって
甍酒造は設立されたのでしょうか?
独自に調べてみました🔍

⚫️ 既存の酒造免許を
 「承継」して移転

かつて
長野県筑北村にあった山清酒造
日本酒を造っていた老舗酒造ですが
事情があって酒造りを止めていた

その山清酒造の酒造免許に目をつけた
石川県金沢市のスタートアップ企業
「オープンソース社」

この会社が山清酒造の酒造免許を
引き継いだ
とされています

その為
その免許を松川村に
「合法的に“移転”」した
ということになる

つまり
「ゼロから新規取得」ではなく
「“歴史ある免許の命を引き継いだ”」という形です

⚫️ 地域と行政の
  全面バックアップ

松川村は酒米産地でありながら酒蔵が
なかったため地域としても酒蔵誘致に前向きだった

☑️村との協力による水源選定
☑️農家との連携による酒米確保
☑️酒蔵建設への積極支援

地域ぐるみの後押しがあったことも
大きな成功要因の
一つとしてされている

⚫️ 「大信州」の田中勝巳氏が醸す酒

そして何より醸造責任者に
就任したのが
大信州酒造の元専務・田中勝巳氏

鑑評会金賞常連の実力者が
「自らの理想の酒を、自らの手で」
と立ち上げたのが甍酒蔵

今後に注目の「新・地酒モデル」
甍酒蔵の誕生は新規免許が
取れない時代において
「事業承継 × 地域資源 × 実績ある人材」
この3つを活かせば
新たな蔵の創出はまだ可能だという好例

また
「地元米 × 地元の水 × 地元での醸造」という
「本当の意味での“地酒”」の形を
追求している点も注目ポイント

酒好<br>しょーた
酒好
しょーた

厳しい規制もありますが
全国で広がっている新しい蔵の波🌊

稲とアガベだけでなく
新たな挑戦がいろんな形で
地酒文化の広がりを見せています!🍶

お酒好きの皆様🍻
松川村の酒米と清水で醸された
『甍』の一滴を
是非、楽しんでください!


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