日本酒漂流記〜寒菊 電照菊赤ラベル〜

千葉県

華やかフルーティーな香りと口内で弾ける微炭酸が魅力。秋ならではの寒菊銘醸の人気酒を味わう

⚫️寒菊のスペック

寒菊は寒菊銘醸の手掛ける日本酒であり130年以上の歴史を持つ。
佐藤氏代表のもと九十九里浜近くの緑に囲まれた温暖な地域に蔵元を持つ。現在は「飲み手の『心を満たす』酒づくり」をモットーに4つの日本酒ブランドを展開している。

  • 総乃寒菊
  • 松尾自慢
  • OCEAN 99
  • Occasional

寒菊銘醸HPより引用

⚫️寒菊電照菊のラベル

Occasionalシリーズである寒菊電照菊は年に1度だけ醸す無濾過原酒。
秋に出荷される電照菊は菊の出荷調整をさせるために照らす光のように名付けられそのラベルも幻想的な光を想像させるかのように作られている。

赤色と黄色のラベルがあり
おりがらみを赤ラベル、おり無しを黄色ラベルと分けて出荷している。
今回私が飲んだのは赤ラベルである


 洋梨の香りがフワッと香り口に入れた瞬間に口内でラベルの絵のようなガス感を想像させる微炭酸。酸味はそこまで強くないが爽やかに洋梨のフルーティーな香りが駆け巡る。

杯を進めても嫌味を感じず飲み続けることができる。瓶の最後の方には白濁としたおりを味わえ米の旨みが十分楽しめる。

ちなみに黄色ラベルはおりがないため最後まで米の雑味なく楽しむことができる。

⚫️マリアージュ

 フルーティかつ雑味少なく微炭酸であり食前酒〜食中前半が良い。杯を進めても嫌味を感じずに飲め進められ、洋梨のようなフルーティーな香りには鶏肉やバラ肉等のお肉料理にもよく合いそう。
例:鳥の照り焼き チーズケーキ

千葉県の食材に合わせるとしたら
1:チバザポーク
 解説:全国屈指の養豚県である千葉県はきめ細かく柔らかな肉質が人気の豚肉。
豚肉のグリルにしてジューシーな肉の旨みと合わせて食べるのがオススメ

千葉県観光ナビHPより引用

2:梨
解説:千葉県は土地に恵まれ梨の栽培適地であり収穫量や栽培面積等日本一!
バラ肉で梨を巻いて焼き甘辛いソースをかけて梨の風味のする電照菊と合わせると美味

千葉県公式HPより引用

 この時期しか味わうことのできない寒菊銘醸が出す寒菊電照菊。店頭で見かけた際には赤と黄色両方の電照菊を買って、おりの有無による味の変化を感じて楽しんでほしい!目を瞑ると電照菊の夜景の風景が頭の中で浮かんでくるそんな1本だ。


⚫️ワンポイント雑学
電照菊の美味しい微炭酸
 日本酒を飲んでて生まれるガス感。寒菊の電照菊も口に含んだ瞬間から感じる事ができます。この炭酸は醪(もろみ)の酵母という微生物が活動することにより生まれるものです。

酵母の糖を分解する力により発酵が進みアルコールと二酸化炭素が生成されます。このガス感を感じた際には是非酵母が生きているんだなと感じながら飲んでみよう!

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