日本酒漂流記〜天美〜

山口県

天美新酒
純米吟醸にごり酒(雪天)


さらさらとシルキーな口あたりで
飲み手を魅了させる
冬ならではの

綺麗な一杯

⚫️天美のスペック

1871年創業の児玉酒造を引き継ぎ
「新しい蔵を建設」した長州産業
(その後、長州酒造)が

現杜氏藤岡氏を迎え
試行錯誤を繰り返しつつも2019年12月
新酒蔵の竣工を迎えた

山口県下関市菊川町にある菊川は
酒造りの名水として昔から
親しまれてきた川であり
菊川の名水を使用して天美は作られている

【天美】
名の由来は稲作と深い関わりのある
日本古来の神「天照」と
酒を意味する「美禄」から
一文字ずつ取って命名されている

1:特別純米酒(黒天)
2:純米吟醸酒(白天)
3:新酒 純米吟醸 にごり酒(雪天)
4:純米吟醸うすにごり生原酒(桃天)
5:純米大吟醸
6:特別純米(辛天)
7:純米大吟醸(赤磐雄町米)
8:純米大吟醸(廣島千本錦)



以上を期間限定含め展開販売している。


⚫️天美(雪天)のベル



天美で特徴的なのは
独創的で印象深く残るシンボルと書体

このシンボルは
「お酒造りの過程で醪が一番活発に
そして美しく発酵している状態を表した」

ものを発酵をイメージする
700通り以上の案から
デザイナーに微調整してもらい
仕上げたものとか…

書体は
かな文字を得意とする書家に揮毫を依頼し
「かなから漢字へ移り変わる書体にする」
ことで児玉酒造から長州酒造へ
変わった姿を表現したかった
とのこと

雪天は透明なボトルに
白いラベルで描かれており
スタイリッシュかつモダンな
デザインとなっている


 ⚫️

お米の甘い香り
メロンのようなフレッシュな香り
も漂わせる

ボトルデザインからも思わせる
透明感は味からも十分に感じる

微かなピリリとしたガス感の後には
シルキーでまろやかな味わい
微かなガス感酒米のシルキーさの
バランスは良く交互に訪れ
飲み飽きない

雑味なくスッと消えていく
繊細さもありモダンな一杯となっている

⚫️マリアージュ

 そのままでも十分に楽しめる
シルキーな冬の味わいには
温まるものを食べながら
豆腐卵料理と合わせるも
相乗効果が出てオススメ
例:揚げ出し豆腐、茶碗蒸し

山口県の食材やグルメに合わせるとしたら
ふぐの白子天ぷら



解説:山口県下関市は全国で
最初にふぐ食が解禁となった場所
であり、唐戸市場南風泊市場
ふぐを扱っている有名な市場である
プリプリでサクッと揚がった
白子の天ぷらは口に含むと口内に
ねっとり広がり美味である

ふくの本場下関HPより引用

おがしょの晩酌



今回はおでんとともにペアリング
家でおでんをすると
張り切って仕込みをする妻‥汗
鍋2つほどにもなり
作りすぎではと心配するほど…

いろんな具材を入れ出汁の効いたおでんは
味しみはよくとても美味しい

おでんを食べながら飲む天美
天美のまろやかさがおでんの出汁
合わさり相乗効果を生みつつ
飲み込むと口内でスッと消えていく
くぅぅぅう〜最高!!!

⚫️ワンポイント雑学
『にごり酒』について



はその年の秋に収穫した酒米で
造られる新酒の出回る季節

新酒が出回ると共に
日本酒売り場はにごり酒

白く染まり、冬ならではの可愛いラベルや
冬を連想させるボトルが出回る

寒い時期に最適な温度で
発酵させることができ
にごり酒を管理するには適する
ことから冬の時期に出回る

醪の濾過を控えることで
お米の風味が濃厚になり
澱(おり)と言われている
酒粕を含んだにごり酒となる

にごり酒は火入れという
加熱処理はせず

酵母の働きを止めないため
酵母が瓶内で生き発酵が続く

その為グラスに注ぐと
発泡感を感じたり
口に含むと微炭酸のガス感

お酒となり乾杯のシーン等にも重宝される

冬の時期ならではの
フレッシュ濃厚なにごり酒を
いろんな料理と合わせて
ペアリングを楽しみたい


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